秋季会員交流会
月 日:2024年10月3日(木)~4日(金)
場 所:富山県
内 容:
今年の秋季会員交流会は、富山県を訪れました。元日の能登半島地震で甚大な被害を受けた北陸地方を訪問することで復興の一助となること、訪問地の産業についての理解を深め、また社会的な課題について研修を行うこと、そして会員相互の交流が目的です。
京都駅から「サンダーバード」で出発、敦賀駅で北陸新幹線「つるぎ」に乗換え富山駅に到着しました。スカイレストランでフレンチランチを堪能した後、地元富山の製薬企業が蒐集した日本有数の日本刀コレクションを所蔵する「秋水美術館」の見学に向かいました。通常は行われていないガイドツアーを実施していただき、模造日本刀を携えた学芸員の方の豊富な知識と日本刀に対する思いを感じながら、美しい日本刀を鑑賞することができました。打刀と太刀の違いや波紋の見方、工芸品ともいえる鍔の本来の役割などを知りました。「秋水」とは曇りがなく研ぎ澄まされた、という意味でまさに日本刀をさしている言葉です。
その後は早めに宇奈月温泉へ到着。ゆったりと温泉に浸かり、夕食では新鮮な日本海の魚介類や富山の食材を豊富に使った会席料理に舌鼓を打ちました。また薬膳かるたゲームで大いに盛り上がりました。
2日目は「水素ステーションとやま」での視察研修です。日本海側の要の位置にある富山の地理的な特徴・立山連峰の豊富な水に支えられて安く供給できた電力などを背景に富山で重工業が発展したこと、水素製造がこれからの日本のエネルギー供給に必要なものであることなどをお話いただきました。その後、水素ステーションに移動し、FCVの「みらい」に実際に水素を充填する様子を見せていただきました。
昼食は氷見の番屋町で「きときと」の魚をいただき、買い物も楽しみました。
続いて富山の鋳物の老舗「能作」の見学に向かいました。富山といえば、薬と並んで高岡銅器というほど鋳造業が主要産業ですが、銅器の需要低迷に際し、鋳造の技術を生かしながら素材を「真鍮」や「錫」に変えることで、伝統工芸とデザインのコラボによる様々な作品や製品を生み出しています。壁一面に展示された「型」に圧倒され、また製品の美しさ、金属の透き通るような音色に魅了されました。
1泊2日ではありましたが、研修での学びはもちろん、会員相互に楽しく交流を深めることができ、中身の濃い研修旅行となりました。
【参加者26名(うち事務局1名)】
担 当:会員・交流委員会