会務報告

第28回 KYOのあけぼのフェスティバル2016

月 日:平成28年10月29日(土)
時 間:10:00〜15:00
場 所:京都テルサ
概 要
オープニング、式典、女性活躍による地域創生取組事例発表、あけぼのバザール、ワークショップ

内 容
 第28回 KYOのあけぼのフェスティバル2016は、〜文化創世 皆で織りなす 京の力〜をテーマに、府下18団体による実行委員会により「男女がさまざまな活動に参画できる社会」をめざして開催されました。同志社大学應援團チアリーダー部の元気溢れるエネルギッシュなダンスのあと「go fight win!」の掛け声を参加者全員が行い、会場がひとつになり幕を開けました。山田知事からは「これからは人口が減っていく時代なので、ますます女性が頑張って社会で活躍していただきたい」との挨拶があり、田中田鶴子実行委員長からは「文化省の移転に伴い文化創生をテーマとした活動に期待します。」とのお話がありました。京都府あけぼの賞の表彰式では、受賞された4個人1団体の紹介が行われ、山田京都府知事から表彰状と副賞の「あけぼの花章亀甲櫃」が授与されました。引続き女性活躍に取り組む団体等による「女性活躍による地域創生取組事例発表」があり、府内各地域における活動成果の報告や取組にかける思いを発表し、イベント実施などの問題点や今後の目標を掲げました。地域社会は女性に支えられていることが多く、より魅力ある地域にするためには、私たちも元気になり地域を元気に盛り上げ、男女問わず世代を超え活動を継続していくことの大切さを再認識しました。
 午後から「海外研修KYOのあけぼの会」の「海外の活躍する女性からダイバーシティを学ぼう」と題するワークショップが開かれました。田中田鶴子会長の開会の挨拶に続き、「ポルトガル 輝く女性をたずねて」の映像発表では、訪問した2都市での交流会の様子や歴史・文化・政治経済について紹介されました。日本での取り組みとして、京都ウィメンズベースの設立や、共感・共有・共闘を合言葉に取り組んでいることの紹介がなされ、ポルトガルの施策の中で「時間銀行」の考え方や、難民・人身売買に関する取り組みなど、日本にはない問題にも気づかされました。引き続き京都府立大学客員教授で京都植物園名誉園長である松谷茂様より「京の森をスキャン」と題して講演が行われました。京都がいかに森林に恵まれているか、本当に「森の京都」だと実感が持てたのと、長い歴史の中で寺社仏閣の建築などの需要もあり早くから林業が成立し産業として続いてきたこと、そして今こそ京都の林業を守り発展させていくことが重要であることをお話しいただきました。最後に岡野路子副会長からは、「この研修会は目的を持った研修旅行を行っており、得るものはたくさんあります。また、仲間との交流も貴重な体験となっています。皆様もぜひご参加ください」と〆の挨拶がありました。
 また、今年は、京都府男女参画センター開設20周年記念事業として、「男女共同参画推進のための世代間交流ワールドカフェ」が開催されました。まず、京都大学大学院文学研究科の伊藤公雄教授により「今、何故、男女共同参画、女性の活躍が求められるのか」と題する基調講演が行われ、続いて京都新聞編集局報道部長代理兼論説委員 石﨑立矢氏との対談が催されました。その後、「職業生活と家庭生活の両立を拒むもの」をテーマに京都府立大学共同参画推進室の鈴木暁子先生の進行で、大学生と商工会議所青年部、女性会を始め各団体の代表者が世代を跨ぐ意見を交換し、有意義なワールドカフェになりました。