会務報告

京都商工会議所女性会 祝30周年会員のつどい

日 時:平成27年3月19日(木)15:30〜20:00
講 演:15:30〜16:10 <京都国立博物館 平成知新館 講堂>
    演 題:文化と文化財  -京都 文化観光都市を目指して-
    講 師:京都国立博物館 館長 佐々木丞平(ささきじょうへい)氏
懇親会:17:30〜20:00 <ハイアットリージェンシー京都 ガーデンルーム>

内 容
 京都商工会議所女性会は、昭和59年の設立以来30周年を迎え、昨年6月には記念事業を開催しましたが、今年度のしめくくりにあたり、会員の研鑽と懇親のため「祝30周年会員のつどい」を開催しました。
 初めに、京都国立博物館 館長の佐々木氏より平安京から今日に至る地理的な要素のご説明をいただき、平成知新館が重要な歴史的位置に建てられていることを知りました。日本の伝統文化は、明治維新の文明開化で「脱亜入欧」の風潮の中、大きなダメージを受けたこと、その際に文化財を救ったのが多くの外国人による収集であったこと、日本文化を守る砦として明治28年に作られたのが、京都国立博物館であることをご説明いただきました。文化とは、人間の知恵や叡智を生かして織り成すあやである「文」を、広め新しく変わっていく意味であること、その根本には人間のモラルが一番大切で、文化都市・文化国家を目指すとは「文化に目を向けること、心を向けること」であり立派な文化の樹を京都に、日本に育てていくことが大切であるとお話いただきました。

 博物館の展示見学の後、ハイアットリージェンシーに場所を移し、懇親会となりました。
 京都市立芸術大学の学生さんによる「弦楽四重奏」のさわやかで元気のある演奏で開会し、中西会長の「人が動けば何かが起こり何かが変わる、皆で楽しんで交流していただきたい」との挨拶につづいて、設立当初からのチャーターメンバーの皆さんへのチューリップの贈呈があり(参加者全員にもいただきました)、田中顧問からは「博物館での講演、弦楽四重奏の演奏、お花のプレゼントと盛りだくさんの企画をありがとうございます」とお礼の挨拶もいただきました。楽しい歓談のときをすごし、30周年記念事業の実行委員長であった毛利副会長の「昨年の30周年記念会の大成功、そして記念誌の発行と会員の皆様のご協力に感謝します。和をむすぶという意味を込めて、結びの言葉とさせていただきます」との挨拶でお開きとなりました。

【参加者:60名】